5. 守秘義務

    1. 5.1. 機密情報。各当事者(「開示当事者」として)は、他の当事者(「受領当事者」として)に機密情報を開示または利用可能にすることができます。「ABBYYの機密情報」 とは、本サービスに関連してABBYYが開示した書面または口頭の情報を含む、その技術、企業秘密、ノウハウ、事業運営、計画、戦略、顧客、および価格設定からなる、またはそれらに関連するあらゆる形式または媒体(口頭、書面、電子、またはその他)の情報を指し、いずれの場合も「機密」として記されている、指定、または識別されているか否かを問いません。「お客様の機密情報」とは、お客様がABBYYに提供する「機密」として記された、指定、またはその他の方法で識別された情報を指します。上記に関わらず、機密情報は次の情報を含みません。(a)本規約に関連して情報が受領当事者へ開示または利用可能とされる前に、使用または開示の制限なしに受領当事者が正当に知り得たもの。(b)受領当事者またはその代表者による本規約の不遵守以外に、公知のものだった、または公知のものになったもの。(c)受領当事者が第三者から公然の形で受領した、または受領したが受領当事者の知る限り、かかる受領の時点で、その秘密性を維持する義務を負っていなかったか、またはそうではなかったもの。(d)開示当事者の機密情報を参照または使用することなく、受領当事者が独自に開発した、または過去に独自に開発したもの。
    2. 機密情報の保護。機密情報の開示またはアクセスが提供される条件として、受領当事者は以下を実施するものとします。

      a). 本規約に基づく権利の行使または義務の履行に必要な場合を除き、機密情報にアクセスまたは使用しないこと。

      b). 本規約の遵守を条件として、本規約によって許可されている場合を除き、以下を実施する代表者以外には機密情報を開示したり、アクセスを許可したりしないこと。(i)受領当事者が本規約に基づく権利の行使または義務を履行するために当該機密情報を知る必要がある者(ii)機密情報の機密性および本規約に基づく受領当事者の義務について知らされている者(iii)少なくとも本規約に規定されている条件と同様に機密保持義務および使用制限義務に拘束されている者。

      c). 機密情報を不正使用、アクセス、または開示から保護するために、少なくとも同様の機密情報を保護するための注意の程度を使用し、いかなる場合も合理的な程度の注意を下回らないようにすること。

      d). 機密情報の不正使用または開示について開示当事者に迅速に通知し、それ以上の不正使用または開示を防ぐために開示当事者とのすべての合理的な措置を講じること。

      e). 代表者が本書に記載されている条件を遵守していることを確認し、代表者が違反している場合は責任を負うこと。

    3. 企業秘密。本規約の他の規定に関わらず、適用される法律の下で企業秘密となる秘密情報に関する受領当事者の本規約上の義務は、受領当事者またはその代表者の作為または不作為の結果以外に、当該秘密情報が当該適用法の下で企業秘密の保護を受ける資格を喪失した場合には、その時点まで継続されます。
    4. 強制的な開示。受領当事者またはその代表者のいずれかが適用法により秘密情報の開示を強制された場合、受領当事者は、適用法で許可される範囲で、次のことを実施するものとします。(a)迅速に、当該開示に先立ち、開示当事者が保護命令またはその他の救済措置を求めることができるよう、開示当事者に書面で通知すること。(b)当該開示に反対する場合、または保護命令やその他の開示制限を求める場合には、開示当事者に合理的な援助を提供すること。開示当事者が遵守を放棄した場合、または本項に基づき必要な通知および支援を提供した後も、受領当事者が適用法により秘密情報の開示を求められている場合、受領当事者は、受領当事者が法的に開示を求められている秘密情報の部分のみを開示し、開示当事者の要求に応じて、当該の秘密情報が秘密として扱われるという保証が該当裁判所またはその他の監督官庁から得られるよう、商業的に合理的な努力をするものとします。
    5. 残留情報。ABBYY は、通常の業務の過程で、そのスキル、経験、専門知識、概念、発想、およびお客様、自身または顧客のために本サービスを提供する際に習得もしくは入手したノウハウを使用できることが重要です。したがって、お客様は、ABBYY が、本規約に基づいてお客様にサービスを提供する過程でABBYYの担当者が習得または取得した一般化された知識、技術、方法論、慣行、プロセス、スキル、経験、専門知識、概念、発想、およびノウハウを、当該情報を意図的に記憶したり、お客様の機密情報を使用してその記憶を更新したりすることなく、ABBYY担当者の記憶の中に無形で保持されている範囲に限り、制限なく保持し、使用する権利を有することに同意するものとします(以下「残留情報」)。 本規約いかなる部分も、ABBYY がこれを行うことを妨げるものと解釈されるものではなく、さらに、残留情報の保持および使用は、本規約の違反として解釈されるものではありません。